もう何年も前のことなので番組名は覚えてないが五嶋龍というバイオリニストのドキュメンタリーを見ていた。
五嶋龍というのは天才バイオリニスト五嶋みどりの(おそらく)七光り息子だ。

その番組のインタビューの中で彼が「生きて生きて、もうこれ以上生きられないというところまで生きてみたい」と言ったことに甚く感動し、時々思い出しては内省している。そしてここ数週間は毎日のように考えていた。

ちなみに彼はそのインタビューの前後で、「ゆくゆくは自分の国を持ちたいし、宇宙にだって行ってみたい。やりたいこと全部やろうと思ったら人生100年じゃとても足りないですね。400年は生きなきゃ(笑)」というようなことを言っていたので、彼の言う「生きて生きて」というのは単に時間軸のことを言ったのかもしれない。

とはいえ、彼の意図がなんであろうとこちらとしては感動したもん勝ちであり、当時の自分は「生きて生きて」の部分を濃度や情熱のことだと思って感動したのである。
「生きて生きて、もうこれ以上生きられない」そんなふうに思えるほど一生懸命生きてみたいし、それはどういう生き方だろうと未だに考え続けてる。

そんな折に読んだアガサクリスティーの「春にして君を離れ」のギルビー校長の言葉は痛いほど刺さった。
「人生は真剣に生きるためにあるので、いい加減なごまかしでお茶を濁してはいけないのです」

自分はもう長いことずっとお茶を濁してばかりだ。
人より少しばかり出来の良い頭を使い、人より少しばかり良い給料を稼ぎ、ずっとお茶を濁しながら生きてる。

これでは生きてる意味もない。

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「これは、とくにあなたにいっておきたいことなのです。安易な考えかたをしてはなりませんよ、ジョーン。手っとり早いから、苦痛を回避できるからといって、物事に皮相的な判断を加えるのは間違っています。人生は真剣に生きるためにあるので、いい加減なごまかしでお茶を濁してはいけないのです。なかんずく、自己満足に陥ってはなりません」

「春にして君を離れ」- アガサ・クリスティー –

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Stable DiffusionというAIがオープンソースで公開され、手元で動かして数日遊んでいた。
最初はイラスト系を中心に生成させて遊んでいたが、これでStreetPhotographyもいけるのではと思い色々試していた。
結局自分は写真が好きらしい。

AIに作らせてみた写真は思った以上に良く、promptで指示した写真家のテイストをうまいこと取り入れている気がする。人間の顔がまったく描写できていないのが残念だがこのあたりは時間の問題だろう。

Ryan Mcginleyと都会を融合させた写真が気に入っている。

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———— Because we forget that everything is transitory, and no one single instance can summarize the whole. There is nowhere to “arrive” to. The only thing you’re rushing toward is death.

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