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いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。

「モモ」- ミヒャエル エンデ –

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“それはね、体験っていうのは誰でもあるんですけども、それじゃあ例えば死にそうな体験をしたとか、エベレストに登って落っこちそうになったとか、そういうのばかりが「体験」じゃないわけですよね。
体験っていうのは分からないところに隠れてて、道を歩いているときにちょっと石に蹴つまずいて、その石っていうものが人生で大きな意味をもっちゃうこともあるんだよ。小さな石がね。
そういう体験が大事なんだが、そういう体験に自分で大きな意味を持たすっていう能力も大事なんだよ。そうするとね、作家なんていうのはその両方が備わってなきゃいけない。体験がもちろんなけりゃ、生まれたときから実験室みたいなところで育てられたら、これは小説家にならないでしょうね、おそらく。
同時にその体験を体験たらしめる力がなきゃ駄目なんでしょう。それをみんな才能っていうんだろうと思うね、おそらく。”

– 三島由紀夫 –

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退屈は、マインドが覚醒に近づいたときに起きる。
退屈するということは、人生の生き方に関するむなしさや、無意味さについて、大いなる理解が生じつつある最初の兆しだ。 



もし、あなたが逃げずに退屈を見つめ続ければ、爆発が起こる。
ある日、退屈の中を深く見ていると、突然に、あなたは自分自身の無の中を刺し貫く。
退屈を歓迎し、自分から進んで退屈の中に入り、退屈がやってくるのを待つのではなく、退屈を探求するのだ。
禅寺では、毎日、同じ動作が何回も何回も続く。一日中、決まり切った日程だ。すべてが退屈を助長する。
もし、あなたが観察し、観察し続けると、退屈はどんどん大きくなり、どんどん強烈になり、そしてピークに達する。
永久に続くものはない。車輪が向きを変える時がやってくる。
もしあなたが極限まで行くと、最高地点まで行くと、そのとき、変化、変容、覚醒、悟り、何と呼んでもいいが、それが起きる。
 
ある日、突然、退屈があまりにも大きくなる。あなたは息が詰まりそうになる。それによってあなたはほとんど死にそうになる。あなたはそれに圧倒される。
逃れる方法がないように思える。
退屈の強烈さと大きさが頂点に達したとき、車輪が反転する。
突然、退屈が消える、そして、そこには悟りと三昧が現れる。あなたは無の状態に入る。
そのとき、もう退屈はどこにもない。あなたは生の究極の無を見たのだ。あなたが消えたのだ、誰が退屈するだろうか? 何に退屈するだろうか? あなたはもう存在しない。あなたは消滅している。
偉大なスピリチュアルな現象だ。だから、野生の牛は退屈しないのだ。彼らは完全に幸せで楽しんでいる。人間だけが退屈する。



知性はどうやって退屈を避けることができるだろうか? それは不可能だ。
知性とは物事をありのままに見ることを意味している。



どんな行動も退屈をもたらす。頭の良い人はそれが分かっている。
だから人は退屈について瞑想しなければならない。
退屈から逃れる道はない。それならば退屈の中に入ってゆきなさい。それがどこに導いてくれるのか見なさい。
そして、あなたが退屈の中に入り込み続けると、それが覚醒へと導いてゆく。

– Osho –

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“インドにサドゥーっていうのが居るんですよ、修行者のことで
身体中針刺してみたり、外的な痛みを常に与えることで、それが日常になったら痛みから解放されるっていう外道の修行をしてる奴がいて
もう最終的にはナショナルジオグラフィックで「サドゥー」って回があったんだけど、砂漠の真ん中でケツ出してケツで呼吸してるやつの写真がナショナルジオグラフィックの表紙だったからね
そのサドゥーに「そんなに神の世界に近づきたいんだったらLSDやった方が早いだろ」つって白人がLSDの紙をサドゥーに渡したんだよ
「さっきから凄まじい勢いでケツだけ出してっけど」って、ケツをペンペンペンと叩いて、「お前さっきから大変そうだから、ケツで息してて、そんなことしなくてもとりあえずこの紙噛んでみ、速攻神に会えるから」
それで渡したらサドゥーがその紙を受け取ってゆっくりと目を閉じて、LSDの染みた紙をね、モカモカモカっつって噛み始めたわけ
んでしばらく目を閉じてたサドゥーがカッと目を開けてその白人の旅行者に言ったセリフが「お前こんなとこ行って喜んでんのか?俺はいつもここにいるぜ」って言ったの。最高だろそれ?「ここ」っていう言葉の重みな
サドゥーもバカだし、LSD渡したやつもバカだし面白えんだよ”

– 原 (The band apart) –

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書くことに集中しているなら、それはけっこうだが、ただし集中はつねに、世界を閉め出すことによってではなく、世界の存在をすべて許すことによって行なわなければいけない。それは非常に微妙なバランスを要することだ。

「魂の文章術」- ナタリー・ゴールドバーグ –

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・損失を永遠に受け入れよ
・あらゆることに対して素直であれ、心を開き、聞き耳をたてよ
・自分の経験、言葉、知識の尊厳を恐れたり恥じたりしてはならない
・生きることに恋せよ

– ジャック・ケルアック –

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なぜなら、われわれのための幸福は肉体を苦しめないとか、死なないとかいう点にあるのではなく、自分の内部に精神生活を高め、あらゆる状態に際して心の平衡を保持し、われわれの意志を無視して生じて来るすべての現象の合理性と必然性とを喜んで意識し、そしてさらに、これが最も肝腎な点だけれど、真理の源それ自身によって人間の内部に賦与された最高の賜物たるわれわれの良心と理性とに忠実であるべきことです。

「光あるうち光の中を歩め」- トルストイ –

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